身近にあるアルコール飲料のアルコールのみを着目してしまうと有害な点を連想しがちで飲むことを避けてしまう人が多くいます。

しかし、発酵という工程を経て作られるアルコール飲料には、健康効果もあることも大きな事実です。今回はそんなアルコール飲料をと健康効果に関してわかりやすく解説します。

ワインのフラボノイドにおける病気の予防効果

ワインの中でも特に赤ワインは予防効果があることが知られています。赤ワインの健康効果の秘密として考えられているのは豊富なポリフェノールだけではなくて、発酵によって様々な化学成分が含まれていることが大きな関係を持っています。

 

動脈硬化の予防効果は、ワインの含まれる単球が作り出す一酸化窒素の量を調整する働きに関与し血管の直径を狭くしない働きとフラボノイドによる血小板の働きと血栓の生成両方を阻害する効果があることが大きな予防効果となっています。

 

がんに対しては、赤ワインに含まれるフラボノールとフラボンがそれぞれ、がん細胞の増殖を抑制する効果があります。これは、がん化に関わる細胞同士のシグナルを正常に戻すことで、がん細胞の増加を抑制することにより予防効果があります。

 

糖尿病や肥満にもワインに健康効果がある理由は、急激な血糖値の上昇を防ぐ効果があるためです。その要因が急激な血糖値の上昇が大きな原因になります。腸で人間のブドウ糖は吸収を抑制し腸のグルコース自体の上昇を抑える効果があります。

 

https://www.mdpi.com/1420-3049/22/2/292/htm

 

日本酒に健康維持に役立つ「酒粕」の成分

日本酒の発酵で作られる酒粕、甘酒等に含まれるお米から作られるプロラミンが人間の体の老化を防ぐタンパク質として注目されています。

 

プロラミンの健康効果は、血液中のコレステロールを減少させるので血液環境改善に力があるとされ、コレステロール値とともに肝臓コレステロールの数値を著しく下げる結果となりました。また、吸収される前の油の吸収も抑制する効果があることも判明しました。また、人間の肥満に関わるタンパク質のレプチンが減少し、抗肥満に関わるアディポネクチンの量が増加した。食物繊維でと3~5gの摂取が必要だが、酒粕の場合は750mgという微量でも対応することが判明した。

 

また腸内環境を改善し排便回数と排便量が増えたことから、それに伴う美容効果があるという結果も出ています。摂取をすることで、肌のキメが整い肌質の大きな変化も出ていることも酒粕に健康効果があるという大きな要因と言えます。

 

普段から、酒粕、及び甘酒、日本酒を飲んでいる人は発酵によって作られるプロラミンを摂取することができるため、人間の体において血液中の環境改善と共に腸管環境とも改善させ、アンチエンジング効果と健康効果、両方にメリットがあります。生活に取り入れることで、食物繊維単独で摂取するよりも著しい健康効果があるのです。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jbrewsocjapan/107/5/107_282/_pdf/-char/en

 

ウイスキーが胃潰瘍に効果的?悪い酔いも防ぐ健康効果

ウイスキーには他のアルコール飲料に比べてエラグ酸と呼ばれる酸が多く含まれています。このエラグ酸ですが、実はヘリコバクター・ピロリ菌によって傷ついてしまった胃の壁を治す効果があるという研究報告があります。ラットの研究の段階ですが、胃を虚血状態にした後アンモニアとエラグ酸を投与したところ、エラグ酸を投与したものは胃粘膜の血流を改善させ、胃粘膜保護の効果があるという結果が出ました。人間の体重換算にすると、(0.1mg~10mg/ml)という極微量の摂取量で十分です。

 

また、ウイスキーに含まれるエラグ酸含むポリフェノールには、血中濃度のアルデヒド量を減らし、悪酔いの原因を抑える力も持っています。肝臓内にあるアルデヒドを作る酵素のアルデヒドデヒドロゲナーゼの働きを抑えます。その結果、少量の量でも酔いやすくなるため、一気飲みや二日酔いになる許容量を超えたアルコール摂取を自然と抑制することができます。

 

アルコールは飲みたいけど、体に負担をかける分量を飲んでしまいがち、自分で抑制が利かないと感じている場合はウイスキーを飲むのがおすすめです。加えて、アルコールによる胃のダメージを抑制することができるのもウイスキーの長所になります。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/11848298

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19013301

 

まとめ

アルコール飲料にはアルコールの摂取をしすぎなければ健康効果を得ることができます。赤ワインには豊富なポリフェノールや血管の直径を拡げる効果加えて急激な血糖値を上昇を抑制する効果があります。

 

日本酒や酒粕に含まれているプロラミンには血中のコレステロール値を下げる効果と共に腸内環境を改善させ、便秘の解消効果それに伴うアンチエイジング効果もあります。

 

ウイスキーには胃潰瘍の発生を抑制するエラグ酸が豊富なのと、アルコールの分解に関わる酵素の働きを抑制するので、飲み過ぎによる体の害からも護ってくれます。

 

お酒には発酵や熟成という工程を経ることで、本来の材料には無かった健康効果がある成分が作られ、手軽に飲むだけで健康効果を得ることができます。

辻 文音

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